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1960年11月10日生まれ。小学、中学、高校とベルンの学校に通った後、チューリヒで経営学を学び、学士として卒業。後にアメリカにて経営学修士号(MBA)を取得。スイスに戻り、ゾロトゥルンの会社Von Rollに務めた後、ベルンの銀行Swiss Volksbankへ転職。UTC Japan社を経て、カランダッシュジャパン株式会社の代表取締役社長に就任。
http://www.carandache.ch/
   
  私は、どの街よりも本当にベルンが大好きです。美しい街並、バラ公園からの眺め、歴史的な建物、大聖堂など。父親が幼い私の手をひいて、バラ公園から続く旧市街の通りを歩きながら、いろいろ話してくれたことを思い出します。また、私の学校の先生が文化や歴史教育にとくに熱心な方で、授業の一環としてよく街を歩きました。建物ひとつひとつを見ると、面白い歴史の話がよみがえってきます。私にとってベルンの街は、好奇心にあふれ何でも楽しかった子供時代の思い出そのものなのです。
ベルンの情報
 
 

実際のところ、私の家はベルンの街の中心ではなく、少しはずれた郊外でしたが、感覚的にはベルンっ子でしたよ。高校生ぐらいの時には、早くから社会に興味があったので、ベルン市内の店でよくバイトをしたんです。自由に使える小遣いかせぎにもなるし、何より、いろいろな人とコミュニケーションをとるのが楽しくて。写真屋さん、ペットショプなど。ベルンらしいところでは、街の数カ所で開かれる市場でも働きました。朝4時起きがつらかったけれど、本当に毎日が面白い仕事でした。
市場の情報
ベルンの市場情報サイト(独語)
ベルンの市場情報サイト(英語)

 
 

やはり学生時代の思い出ですが、スイスには小学校や中学校が契約または所有している山のシャレーがあって、課外授業のようなスキー合宿や夏のハイキング合宿で、グシュタードやカンデルシュテークに行ったことをよく覚えています。楽しかったですよ。
グシュタードの情報
カンデルシュテークの情報

 
  仕事の時は『カランダッシュ』の本拠地でもあるジュネーヴやチューリヒによく行きます。プライベートではもちろんベルンです。親戚や友人たちがみんないますから。ヌーシャテルもいいですね。ベルン同様、歴史と自然がある湖畔の美しい街です。意外とドライブも好きで、バイク好きの友人がいるので、トゥーン湖畔などでバーベキューをしたり、フルカ峠をこえてみたり、スイス全土をほとんどまわったと思います。あとフリムスに親友がいるので、ピークをはずした時期に、よくスキーにでかけます。彼は子供の時からの友人で、今でも仲良く楽しい時間を過ごせる貴重な存在です。
ヌーシャテルの情報
フリムスの情報
 
 

ふりかえってみると、スイスという国のベルンという街で、多感な幼少期から少年期を過ごせた自分はラッキーだった、とあらためて思います。すぐそばにいつでも豊かな自然や文化があって、何気なくふれあいながら多くのことを学びました。今の私には小さい子供がいるのですが、東京に暮らしていると、そうしたチャンスが少ないので残念です。今度、子供を連れてスイスに帰ったら、ベルンの街をゆっくり歩いてみるつもりです。自分が育った街をしっかりとみせたいですし、自分の父親が私にしてくれたように、旧市街の歴史的な建物を説明しながら、さまざまなことを伝えたいと思っています。