実際のところ、私の家はベルンの街の中心ではなく、少しはずれた郊外でしたが、感覚的にはベルンっ子でしたよ。高校生ぐらいの時には、早くから社会に興味があったので、ベルン市内の店でよくバイトをしたんです。自由に使える小遣いかせぎにもなるし、何より、いろいろな人とコミュニケーションをとるのが楽しくて。写真屋さん、ペットショプなど。ベルンらしいところでは、街の数カ所で開かれる市場でも働きました。朝4時起きがつらかったけれど、本当に毎日が面白い仕事でした。 市場の情報 ベルンの市場情報サイト(独語) ベルンの市場情報サイト(英語)
やはり学生時代の思い出ですが、スイスには小学校や中学校が契約または所有している山のシャレーがあって、課外授業のようなスキー合宿や夏のハイキング合宿で、グシュタードやカンデルシュテークに行ったことをよく覚えています。楽しかったですよ。 グシュタードの情報 カンデルシュテークの情報
ふりかえってみると、スイスという国のベルンという街で、多感な幼少期から少年期を過ごせた自分はラッキーだった、とあらためて思います。すぐそばにいつでも豊かな自然や文化があって、何気なくふれあいながら多くのことを学びました。今の私には小さい子供がいるのですが、東京に暮らしていると、そうしたチャンスが少ないので残念です。今度、子供を連れてスイスに帰ったら、ベルンの街をゆっくり歩いてみるつもりです。自分が育った街をしっかりとみせたいですし、自分の父親が私にしてくれたように、旧市街の歴史的な建物を説明しながら、さまざまなことを伝えたいと思っています。